2022/05/27 18:16

皆さまこんにちは。結美ヘルスケアです。
今日のコラムでは、レチノイド製品と日焼けの関係について、医学誌の論文をもとに、簡単にお話したいと思います。

はじめに、レチノイド製品の期待されている効果を簡単にご説明します。
レチノイド(ビタミンA)には、
角質の代謝を促進して、ターンオーバーを正常化する効果
コラーゲンの生成を促進し、ハリ・ツヤを与え、シミ、しわなど光老化の緩和効果
などがあります。

また、現在わかっている範囲では、紫外線(UV)吸収抑制や、抗酸化作用、メラニン排出作用があります。
天然のレチノイドにはUVBによるアポトーシス(細胞の死)やDNAの損傷を防ぐ効果があることが動物実験で示されています。

UVB(肌の浅いところに急激なダメージを与える紫外線です。メラニン色素の生産を増やすことでシミやそばかすの原因にもなります)
の照射実験では、パルミチン酸レチノールはSPF20と同等の効果という結果になりました。
SPFの数字は、日光に当たったときに、日焼け止めを塗らない状態に比べて肌が赤くなるまでの時間を何倍に延ばせるかを数値にしたものです。
SPF20なら、何もつけない状態より日焼けを20倍遅らせるということを表しています。
SPF30なら、何もつけない状態より日焼けを30倍遅らせるということを表しています。
SPF値は2〜50まであり、さらに50以上の場合は「50+」と表示され、数値が大きいほど紫外線防止力が高いことを示しています。
パルミチン酸レチノールはSPF20と同等の効果を示したので、何もつけない状態より日焼けを20倍遅らせる効果があるということですね。
レチノイドには他にも種類があり、医薬品のレチノイドであるトレチノインなども流行中ですが、
トレチノインはパルミチン酸レチノールに比べ副作用も強く、逆に日焼けは厳禁なため、塗るタイミングや併用アイテムにご注意ください。
また、ほかの種類のレチノイドを同時に使用しても、効果を高めるということはなく、
かえって刺激感を高めてしまうことになりますので、
ディフェリン(ニキビ治療薬)やトレチノイン(医薬品)と一緒にレチノール化粧品を使うことは控えてください。
このあたりも、今後記事でわかりやすく解説していく予定です。

おすすめなのは、パルミチン酸レチノール含有のアイテムでしっかりビタミンAを蓄積しつつ、
毎朝、日焼け止めでUVケアをすることです。
エンビロンのUVケア製品「ラドエンリッチドサンクリーム」は、
肌に負担をかけないように必要最小限の紫外線防止剤でしっかりと守るのが特長です。
紫外線防止効果がある各種ビタミン(ビタミンC、ビタミンE、βカロチン)を配合することにより、
相乗効果(ダブルブロック)を産み、紫外線A波・B波に対する、高い紫外線カット効果を生み出しています。

また、レチノイド製品は単体使用でももちろん効果的ですが、ビタミンCを含む化粧品と併用すると、ニキビや肝斑の治療効果の向上が実験で認められています。
そのため、最近ではレチノイドとビタミンCの併用が推奨されています。
エンビロンのC-クエンスシリーズでは、レチノイド(パルミチン酸レチノール)のほかに、ビタミンCもバランスよく配合されています。
モイスチャーシリーズなどをご使用の方で、更なるレベルアップをしたい方は、C-クエンスシリーズへの切り替えもおすすめしております。

 

●参考文献
Siddharth Mukherjee, et al:Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety.Clin Interv Aging. 2006.1(4):327-348
Kajal Babamiri, et al: Cosmeceuticals: The Evidence Behind the Retinoids.2010. 30(1) 74–77

 

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