2022/06/08 14:29

皆さまこんにちは!結美ヘルスケアです。
徐々に暖かくなり始めてきて、お肌の様子が変わってきた方が多いのではないでしょうか。

花粉、気温の急変化などで不安定になった肌に是非取り入れていただきたいアイテムが、ビタミンCの美容液です。
今回は、皮膚がベタベタしてくる時季に厄介な「ニキビ」の予防と治療にビタミンCを用いるメリットについて、海外の論文を参考にわかりやすく解説していきます。

 

ニキビは、最も一般的な炎症性皮膚疾患であり、一つポツンとできてしまうだけでストレスが溜まる厄介な炎症です。ニキビの発生には、いくつかの原因が複雑に絡み合っています。

炎症反応や毛包の角化を引き起こすアクネ菌や脂質の酸化、マラセチア菌というカビの一種による炎症などが挙げられます。このような原因に積極的に働きかけることで、できてしまったニキビの治療や予防につながります。

一般的にビタミンCは、そのまま化粧品に配合すると分解されやすく、茶色く変色してしまいますが、アスコルビルリン酸ナトリウム(一般的なビタミンC誘導体)は、安定したまま皮膚にビタミンCを届けることができます。
JOURNAL OF COSMETIC SCIENCEの2005年の実験では、1%ビタミンC化粧品をニキビに塗布したところ、5~8時間後にニキビ菌が有意な減少し、強い抗菌効果を持つことを示しました。

さらに、20人の被験者を対象としたヒト試験において、両親媒性のビタミンC化粧品はUVA紫外線による皮脂の酸化を40%まで防止できたことがわかりました。

最後に、60人の被験者に12週間にわたり5%ビタミンCローションを使用した実験では、ビタミンC化粧品の有効性は76.9%であり、広く処方されているニキビ治療薬と比較しても優れていることがわかりました。

結論として、これらのデータは、ビタミンCがニキビの予防と治療において効率的であることを示しました。耐性がついてしまう恐れのある抗生物質を使用しない、効果的なにきびの治療または併用療法に使用することができ、特に美容目的には魅力的であるということがわかりました。1)

 

ビタミンCのような抗酸化物質は、抗炎症作用に加え、ニキビ患者においてコメド生成の原因とされている、皮脂の酸化を防ぐ作用があると考えられています。

2010年の実験では、50名の被験者に12週間5%のL-アスコルビル-2-リン酸ナトリウム(ビタミンC誘導体)ローションを投与する試験をおこないました。ビタミンC誘導体5%ローションは、すべての測定項目において、何もつけなかった群と比較して有意な改善を示しました。2)

 

更に、5%のアスコルビルリン酸ナトリウムと0.2%のレチノールを含む外用製剤の単独および併用による効果を比較する2009年の実験では、アスコルビルリン酸ナトリウム(ビタミンC誘導体)のみの使用では4週間で20.14%、8週間で48.82%の皮膚炎症を抑制することが示されました。

レチノールのみの使用では、4週間後と8週間後にそれぞれ21.79%と49.50%の炎症が減少し、治療効果がわずかに向上するという結果が得られました。

併用療法では、塗布4週間後に29.28%、8週間後に63.10%と有意に炎症を減少させました。

結果として、最も効果的な治療法は、ビタミンCとレチノールの併用であり、レチノールの影響によるターンオーバーの促進、抗炎症効果によるビタミンC浸透性の向上に加え、過酸化脂質と皮脂腺機能への相乗効果が組み合わされていることが分かりました。3)

 

このほかにも、ニキビの改善や予防にビタミンC誘導体化粧品が有用であるというエビデンスが数多く執筆されています。
しかしながら、これらのビタミンC誘導体化粧品を選ぶうえで一番大切なことが、製剤の特性です。

L-アスコルビン酸(ビタミンC誘導体)の皮膚への送達効率は、製剤の特性に大きく依存するという経皮吸収実験が示されているからです。4)

 

肌は脂性と水性が入り混じった複雑な構造です。そこで、水にも油にもなじむ性質の”両親媒性ピュアビタミンC”により、ターゲット層へのスピード浸透(角質層まで)を実現した【アプローチVCセラムシリーズ】は、肌へ効果的にビタミンCを届けるのにちょうど良いアイテムとなっております。

これまで難しいとされていた、高濃度で浸透力の高いビタミンC美容液であり、水を一切使うことなく設計することで安定化も実現しております。
使用感はさらさらのオイルのようなテクスチャで、ほのかに爽やかな柑橘系の香り(3種類のアロマオイル)がしてじんわりリラックスできます。また、余計なものはいれないシンプル処方で、着色料、合成香料、鉱物油、エタノール、防腐剤フリー。

弊社が自信をもっておススメする商品です。複数の肌悩みを抱えた方、美容液は一本に絞りたい方、レチノール化粧品にプラスで追加したい方、普段のお手入れをワンランクレベルアップさせたい方は、是非一度、お試しくださいませ。




【参考文献】
(1) Klock J, Ikeno H, Ohmori K, Nishikawa T, Vollhardt J, Schehlmann V. Sodium ascorbyl phosphate shows in vitro and in vivo efficacy in the prevention and treatment of acne vulgaris. Int J Cosmet Sci. 2005 Jun;27(3):171-6.
(2) Woolery-Lloyd H, Baumann L, Ikeno H. Sodium L-ascorbyl-2-phosphate 5% lotion for the treatment of acne vulgaris: a randomized, double-blind, controlled trial. J Cosmet Dermatol. 2010 Mar;9(1):22-7.
(3) Ruamrak C, Lourith N, Natakankitkul S. Comparison of clinical efficacies of sodium ascorbyl phosphate, retinol and their combination in acne treatment. Int J Cosmet Sci. 2009 Feb;31(1):41-6.
(4) Pinnell SR, Yang H, Omar M, Monteiro-Riviere N, DeBuys HV, Walker LC, Wang Y, Levine M. Topical L-ascorbic acid: percutaneous absorption studies. Dermatol Surg. 2001 Feb;27(2):137-42.