2022/06/08 14:31

皆さまこんにちは。結美ヘルスケアです。
今日は、マグネシウムの摂取と心血管疾患による死亡率との関連について、2012年、大阪大学医学部、兵庫県立大学環境人間学部、愛知医科大学医学部の研究者が、“食事性マグネシウム摂取量と心血管疾患による死亡率との関連”をまとめた論文を中心に、マグネシウムの重要性について紹介します。

 

ミネラルは、食事から摂取する必要がある栄養素の一種です。ミネラルの中でもカリウム、カルシウム、マグネシウムの摂取量が多いと、心血管疾患の予防になることが主に欧米の研究から報告されています。
例えば1960年、アメリカの88 都市における水道水中の微量元素の濃度との統計的分析で、カルシウム、特にマグネシウムを多く含む水と虚血性心疾患の関係をリサーチし、マグネシウムを多く含む硬水地域で心筋梗塞や狭心症による死亡率が低いことが発表されています。1)

 

しかし、食事からのマグネシウム摂取と心血管疾患との関連については、アジアからの報告がなく、本研究の目的は、この関連を明らかにすることでした。2)
著者らは、日本の成人を対象とした人口ベースのサンプルにおいて、食事性マグネシウムの摂取量と心血管疾患死亡率との関係を調査することを目的とする調査をおこないました。
この研究は、日本The Japan Collaborative Cohort Study (JACC Study)の40-79歳の健康な日本人58,615人(男性23,083人、女性35,532人)のマグネシウム摂取量に基づいており(JACC、文部科学省が支援するがんリスク評価研究)、1988年から1990年にかけて、アンケートを用いてそれぞれの被験者のマグネシウムの食事摂取量を調査してから評価したものです。

 

中央値14.7年の追跡期間中に、脳卒中による死亡1227例、冠動脈心疾患による死亡557例を含む、合計2690例の心血管系死亡が記録されました。食事でのマグネシウム摂取量は、男性では出血性脳卒中、女性では一般的および虚血性脳卒中、冠動脈心疾患、心不全、心血管疾患による死亡率と逆相関(反比例している)がありました。

 

マグネシウムを食事から多く摂取する人は、他のミネラル(ナトリウム、カルシウム、カリウム等)の摂取量も多くなる傾向があるため、心血管危険因子とナトリウム摂取量を調整した後、マグネシウム摂取量値によって被験者を5グループに分けました。
最低群(一番少ないグループ)のハザード比を基準1.0とし、最高群(一番多いグループ)の5グループまでを比較します。例として、最高群のハザード比0.49は出血性脳卒中リスクが51%低下するという意味です。
その結果、マグネシウム摂取量の最高群(中央値273.8 mg/日)と最低群(中央値174.5 mg/日)の比較では、女性における脳卒中の総合リスク比は 0.68 、虚血性脳卒中 0.47、冠状動脈性心疾患 0.50、心不全 0.50、虚血性心疾患 0.64 という結果になり、食事からのマグネシウム摂取量が増えるほど、特に日本人女性の心血管疾患による死亡リスクが低下するという傾向がみられました。さらに男女とも、虚血性心疾患の発症リスクは食事からのマグネシウム摂取量が増えるほどリスクが低下する傾向がみられました。

 

日本では1957年、岡山大学の小林淳教授が日本各地の河川の酸性度、アルカリ度と地域住民の脳卒中死亡率を調査し、酸性水の地域では脳卒中死亡率が高く、アルカリ性水の地域では死亡率が低く、水の硬度は脳卒中死亡率と逆相関していると報告されていました。3)
この研究は大きな反響を呼び、ヨーロッパやアメリカでも追随されました。1)
そうした欧米を中心とした先行研究において、マグネシウムの摂取が虚血性心疾患の発症リスクを低下させるという同様の報告はいくつかありますが、今回の研究は、アジア人における食事でのマグネシウムの摂取量と心血管疾患の発症リスクについて検討した初めての研究です。マグネシウムは魚、フルーツ、野菜、大豆、ひじき、アーモンドに多く含まれ、これらの食品を多く摂取することで心血管疾患を予防することが期待されます。

 

しかしながら、2019(令和元)年の厚生労働省データによると、推奨量と比較し、推定摂取量は男性でおよそ66%、女性でおよそ73%しか摂れていません。4)
各推奨量に対する摂取量から見た不足量は1日当り男性で119~134mg、女性で71~85mgで、十分なマグネシウムが摂取できていないことがわかります。

 

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【参考資料】
(1) Henry A. Schroeder. Municipal Drinking Water and Cardiovascular Death Rates. JAMA. 1966;195(2):81-85.
(2) Zhanga W, Iso H, Ohira T, Date C, Tamakoshi A, JACC Study Group. Associations of dietary magnesium intake with mortality from cardiovascular disease:  The JACC study. Atherosclerosis 221:587– 595, 2012
(3) Kobayashi J. On geographical relationship between the chemical nature of river water and death-rate from apoplexy.  Berichte des ohara institutes fur landwirtschaftliche biologie 11:12-21, 1957
(4) 厚生労働省国民健康・栄養調査(令和元年)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html