2022/10/10 18:04

こんにちは!結美ヘルスケアです。

今回はこれまで何度か取り上げてきたサウナのより健康効果の高い入浴についてお伝えしていきます。

すでにサウナによく通われている方も、新しい入浴方法を知ることで、より効果的に楽しくサウナ生活を送れるようになると思います。

サウナの入浴には必ずこの方法で入るという決まりはありませんが、より身体に負担が少なく健康効果の高い入浴の仕方は存在します。

一番代表的な入り方はサウナで最も有名な「フィンランド式の入浴」だと思います。

また、あまり知られていない入浴としては日本で生まれた「和温療法」というものがあります。これはより治療に特化した入浴の方法です。

それぞれについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

『代表的なフィンランドでのサウナの入浴方法』

日本でも一番高い人気を誇っているのがサウナ大国フィンランドでの入浴の仕方です。

その特徴は以下になります。

①室温は80°〜110°に設定

520分間サウナ室で身体を温める

③好みのタイミングで熱したサウナストーンに水をかける「ロウリュ」によって体感温度をあげる

④熱した水蒸気により発汗作用を高める

⑤その後、数秒から数分間の水風呂などで身体を一気にクールダウン

⑥最後に椅子や横になりながら5分〜10分程度休憩時間をとる

⑦これを1〜3セット行う

 

最近の研究では、フィンランド式のサウナ入浴を週に頻繁に利用する人では利用しない人に比べて全死亡のリスクが40%も低くなるという研究結果もありました。

 

『日本で生まれた和温療法』

和温治療は赤外線サウナ(ガスを使用しているものが多く、遠赤外線の熱が身体の内まで届きやすく深部が温まりやすい特徴がある)を使用する日本で生まれた少し特殊な入浴の仕方です。

 

和温療法のステップ

①まずは60°に温められたサウナ室で1530分間身体を温める

②その後、暖かい毛布で覆われて30分間横になる

③深部体温を約1°上昇!

 

これにより通常のサウナ入浴よりも、心臓に対する負荷を少なくし全身の血管機能の改善をすることができます。

サウナの入浴にはこのような治療に特化した入浴方法などもあります。

 

ただ、これといった入浴の決まりはなくご自身の最も楽しめる最も気持ちの良い入浴の方法を見つけていただくことが一番です。

外気浴で整うためにはサウナ室と水風呂の温度差が大きければ大きいほど良いとされていますが、温度差が大きいとその分身体への負担も大きくなります。無理のない範囲で、健康的な入浴を楽しみましょう。

今回の記事が少しでも皆さまのサウナ生活に貢献できていれば嬉しいです。

 

 

参考文献

Effects of heat and cold on health, with special reference to Finnish sauna bathing.

Heinonen I, Laukkanen JA.Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2018 May 1;314(5):R629-R638. doi: 10.1152/ajpregu.00115.2017. Epub 2017 Dec 20.

 

2 Sauna use as a lifestyle practice to extend healthspan.

Patrick RP, Johnson TL.Exp Gerontol. 2021 Oct 15;154:111509. doi: 10.1016/j.exger.2021.111509. Epub 2021 Aug 5.